2011年8月18日木曜日

ついに100番目、乗鞍岳(3026m)




最後に残った乗鞍岳。長野から松本へ。松本から新島々へ。バスに乗り換える。途中、梓川の急峻な流れの両脇の狭いトンネルを、それも中でカーブしているのを走る。奈川渡、稲刻などいくつもの東京電力のダムを渡って行く。こんなにダムがあるのは心強い、水力発電所がんばってくれ。観光センターで乗り換え2700mの畳平へ。長野をでてから4時間以上かかった。畳平は土産物店や宿泊所が数軒ある観光地。ガスの中。剣ヶ峰へ殆ど車道を20分ほど歩く。東大のコロナ観測所や放射線観測所がある。岩まじりの300mの登り。お盆とあってすごい人だが富士山ほどではない。1時間強で剣ヶ峰頂上。頂上には20人ほどの人がいたが、皆さん拍手してくれた。何十年もの間溜まっていただけでさほど感激はないつもりだったが、拍手や問いかけにはとてもうれしかった。富士見岳や大黒岳を回っているうちに雨がひどくなった。今夜も下では宿がとれず畳平に泊まり翌朝7時のバスで下山。 
 
ツアーで登った山:利尻、斜里、阿寒、聖、光、黒部五郎、水晶、間の岳、塩見、富士山、越後駒、平が岳、スカイ山、甲武信、金峰の15山。同行者有(大学の部活動も含む):大雪、トムラウシ、十勝、ポロシリ、羅臼、八甲田、八幡平、岩手、早池峰、赤岳、北岳、祖母、阿蘇、恵那山、丹沢、天城、大菩薩、木曽駒、空木、奥穂高、槍、鷲羽、薬師、五竜、鹿島槍、大山、朝日、飯豊の28山。あとの57山は単独行

99番目の山、浅間山(前掛山2524m)




8月13-16日、お盆休みを使い日本百名山完登へ。天気を見てから宿を決めようと思い、直前までおこたっていたら案の定、どこも満杯。仕方ないので13日は佐久平から山と反対方向の中込という町の安いビジネスホテル泊。14日6時発の小海線で小諸へ。小諸6時半。タクシーで浅間山荘へ。好天だが暑くなりそう。7時には歩きだす。一の鳥居はすぐ着いた。不動滝、二の鳥居を経て火山館着8時半。明るい樹林帯を右手に牙山をながめ進むと有毒ガス注意の沢、すぐに湯の平。左手に、昨年高峰温泉から行こうとして悪天のため敗退したト―ミの頭がそびえている。結局、黒斑まで往復したのみだった。前日、温泉ホテルでは本格フレンチ料理だったのに、、。ト―ミの頭、黒斑、蛇骨岳と三重の外輪山の最外壁の絶壁が連なる。前掛山はその内側の外輪山で、ずっと山腹をまいていく。ゆるい登りだが日差しをさえぎるものがなく火山レキのごろごろした歩きにくい道だ。前掛山10時10分着。ここから先は登山禁止。でも火口に向けてトレイルが見えた。火口付近には薄い煙が立ち上っており、活火山であることがわかる。前掛山10時25分発。登山口12時40分着。ほとんどの人がこの浅間山荘ルートを使っており、すごいにぎわいだった。下山途中、ト―ミの頭へ登っていく(つまり高峰温泉へ下山途中の)人を見つけた。私もこのルートのリベンジを考えていたが、日差しの中、登り返す気力もなくなり元の道を下った。それにしても天気次第で印象が大幅に異なった山だった。長野に泊まる。

北アルプス、針の木から裏銀座、薬師縦走






























8月3日―10日、恒例のノマド・ヤスコツアーで北アルプスへ。昨年の黒部五郎―水晶―赤牛―読売新道縦走で行こう!といいだし、企画してもらった。7人中ガイドを入れて昨年度メンバー4人、強者がそろい私一人こんなに長期間歩けるかどうか不安になる。8月3日は移動日で信濃大町の宿泊。4日、扇沢から針の木小屋まで。小屋から針の木往復2時間。以前、単独で歩いたルートでこの時はスバリ岳を超えて柏原新道を下山。針の木小屋は以前トイレが外のみで赤牛の展望が素晴らしかったが、中に新設しており便利。冷えたビール、アイスクリームと何でもあり。5日、針の木小屋6時発。蓮華の小1時間の登りの間、虹の中にブロッケンがみえた。蓮華の頂上も2回目で7時25分着。蓮華の大下りで500mも下る。岩の日陰で忘れな草(ムラサキ)の群落がかわいい。北葛岳の登りは一転して日当たりの中、9時50分着。30分ほど休み、七倉岳を経てランプの宿、船窪小屋へ。昼過ぎに着いた。到着を鐘で歓迎してくれさらにお茶まで用意されていた。食事はこの山行中一番素晴らしかった。ルバーブをかためたデザートが印象に残る。夕食後のティータイムも楽しい。6日は長丁場で烏帽子岳へ。船窪小屋を5時10分に出る。天気は下り坂。船窪岳からはしごや、ロープあり。7時35分、第二ピーク着。不動の大崩れを横目に不動岳の登りがきつい。不動岳10時着。雨が降り出してきた。南沢岳12時5分。コマクサ咲く白い稜線歩きだが雨のため展望がないのが残念。烏帽子の岩を登って頂上へ。小屋までのあいだ雷と土砂降りの雨にあたってしまった。烏帽子小屋14時25分着。7日、5時25分発。三つ岳、野口五郎岳へのゆるい登りは晴れて剣岳、五色が原、薬師岳、餓鬼岳と燕岳と大展望。野口五郎岳8時15分着。真砂岳を超えて東沢乗越、10時5分、水晶小屋10時55分。小屋のコーヒーが美味しく大休憩。雲の平へ下りる途中、また雷と土砂降りの雨。岩苔乗越12時10分。祖父岳、12時50分着では三俣蓮華岳、双六、弓折の山々が展望できた。雲の平は全部木道で山荘まで最短距離の木道は通行止めで、スイス庭園方向を回って新装の雲の平山荘着。14時5分。山小屋にしてはずいぶんこった造りだが、水が十分使えないのはがっかり。夕方から晴れて水晶岳が目の前に。黒部五郎岳、笠が岳も見えてきて夕日と雲の一大ショ―を楽しむ。8日、薬師岳へ。薬師―雲の平は若かりし頃、20kg以上のキスリングとテント泊で歩いたルート。この時は槍、奥穂高まで。雲の平が期待はずれだったという印象しか残っていない。雲の平山荘発5時30分。薬師沢8時。太郎平10時15分。薬師小屋13時。薬師岳に登って来年は五色が原から、と思いを強くする。9日は太郎を経て折立へ下山。10時半着。立山に泊まり10日、富山から札幌に戻った。